在庫商品を抱えた卸業者の破産

プライバシー等の保護のため，事案の概要等は事案の趣旨を損なわない範囲で変更していることがあります

概要

依頼者（法人及び代表者）	法人と代表者（卸販売業）
債権者	法人：３０社 代表者個人：２０社
負債総額	法人：約３２００万円 代表者個人：約５０００万円

 

問題点

・受任当初、価値判断のつかない在庫商品が存在しました。
・代表者は、数年前に離婚し，破産状態に陥る直前に財産分与として自宅を分与していました。
・住宅ローンの債務者の名義は代表者個人でしたが、離婚後は前妻が返済を続けていました。

 

ご依頼の経緯

新型コロナウィルスの感染拡大により，取引先からの注文数が減り，売り上げが激減したため融資を返済できなくなりました。

 

解決のポイント

・申立後、在庫商品について価値がつかないことを立証して問題なく処分できました。
・住宅の譲渡はあくまで相当な財産分与として行ったことを強調し，不当な財産処分行為ではないことを裁判所と管財人に認めてもらい、無事免責を得ることができました。